放課後等デイサービスのその他の加算2【2024年版】


前回の記事では、放課後等デイサービスにおける主要な加算について説明しましたが、実際にはそれ以外にも多くの加算があります。これらの加算も事業運営において重要な役割を果たします。
本記事では、それらの「その他の加算」について、具体的な単位数とともに紹介します。

 

1. 利用者負担軽減加算

放課後等デイサービスを利用する子どもたちの保護者にとって、利用料が負担にならないように、低所得者世帯や多子世帯向けの軽減策としてこの加算が設定されています。

利用者負担軽減加算
単位数:150単位/月
市町村が定める基準に従い、利用者の負担を軽減した場合に適用されます。

2. 初回利用加算

新たにサービスを開始した利用者に対して、初回の利用時に取得できる加算です。この加算は、利用者の状態を確認し、適切な支援計画を立てるための準備にかかる費用をカバーします。

初回利用加算
単位数:200単位/回
初めてサービスを利用する場合、または1年以上利用がなかった場合に適用されます。

3. 短期集中支援加算

短期間で集中してサービスを提供する場合に取得できる加算です。特定の課題に対して集中的に支援するプログラムや個別療育などを行う際に活用されます。

短期集中支援加算
単位数:600単位/日
集中的な支援計画に基づくサービスを提供することが条件です。

4. 定期訪問支援加算

子どもたちが家庭や学校で適切な生活を送れるように、定期的に訪問して支援を行う場合に取得できる加算です。家庭や学校との連携が重要な場面で利用されます。

定期訪問支援加算
単位数:300単位/月
事業所が訪問し、定期的な支援を実施した場合に適用されます。

5. 行動援護加算

行動に著しい障害を持つ子どもたちに対して、個別の支援を強化する場合に取得できる加算です。この加算は、特に行動援護が必要な場面での対応を目的としています。

行動援護加算
単位数:500単位/日
行動支援を必要とする子どもに対して、専門的なケアを提供することが要件です。

6. 生活機能向上連携加算

児童発達支援管理責任者が医療機関や他の支援機関と連携して、生活機能の向上を図る支援計画を策定し、その計画に基づいてサービスを提供した場合に適用される加算です。

生活機能向上連携加算
単位数:250単位/月
医療機関等との連携に基づく計画に沿ってサービスが提供されていることが条件です。

7. 特別支援教育連携加算

学校との連携を強化し、特別支援教育を受けている子どもたちに対して、事業所と学校が協力して適切な支援を提供する場合に取得できる加算です。

特別支援教育連携加算
単位数:100単位/日
学校と連携し、特別支援教育に基づいたサービスを提供した場合に適用されます。

8. 就学前支援加算

就学前の子どもたちに対して、特別な支援を提供する場合に取得できる加算です。この加算は、入学前の準備として、適切な療育や支援を提供する際に適用されます。

就学前支援加算
単位数:200単位/日
就学前の子どもを対象に、特別な支援を行った場合に適用されます。

まとめ

放課後等デイサービスにおける「その他の加算」は、個別のニーズに応じた多様な支援を提供する際に非常に重要です。これらの加算を適切に活用することで、子どもたちの多様なニーズに対応し、事業所のサービスの質をさらに向上させることができます。それぞれの加算が持つ要件をしっかりと把握し、計画的にサービスを提供することが成功への鍵です。