厳しくなった!?2020年8次IT導入補助金の採択結果について

2020年11月27日にIT導入補助金の8次公募の採択結果が発表されました。

 

IT導入補助金は採択率は発表されませんが、ネット上の声などを聞いていると厳しい結果になっていいます。

 

前回もそこそこ厳しかったですが、今回は前回に増して厳しい結果になっているようです。

 

要員分析などを行ってみましたのでご参考ください。

 

【採択が厳しくなった理由は?】

採択率が下がったと言われる理由は様々あると考えられます。

「予算がなくなってきた」などが真っ先に浮かぶ理由ではあります。

 

SNSなどでも不採択だった。という声が非常に大きく上がっています。

 

「予算がなくなってきた」から厳しくなった。もちろんこれも大きな理由だと思います。

ですが、以外にも下記のような要素もあるのではないでしょうか。

 

  1. 前半の採択率の良かったため、後半になるにつれて申請数が多くなった
  2. IT導入補助金の類型に合わない申請内容が増えた

 

1の場合は数が増えると自ずと採択率は下がります。

より良い申請内容や申請の類型に合った採択されたと考えられます。

 

2についてですが、今年のIT導入補助金はC類型という3/4まで最大450万円まで支給される枠があります。

これは「乙:非対面型ビジネスモデルへの転換」、「丙:テレワーク環境の設備」と言った条件が課せられていて、コロナ禍でのビジネス転換などを対象にした補助金になります。

額も大きく非常に魅力的なものになりますが、C類型の趣旨や内容を把握せずにIT支援事業者がC類型で半ば強引に申請させているケースもあるようです。

内容に適しないツール・非対面型ビジネスモデルへの転換やテレワーク環境の整備に審査する側が弱いと判断した内容は落ちているのではないかと考えられます。

 

【どうすべきなのか】

1つは額が大きいからという理由でC類型に拘らず、ソフトやサービスの趣旨・内容に合わせて妥当な申請枠で出すことがベストです。

IT導入補助金の場合、A類型で最大150万円、C類型で最大450万円なので3倍違います。

 

ですが、適切でない枠で申請すると0円です。

導入事業者からすると額が下がると購入のハードルがあがるかもしれないですが、必要なツールであれば、補助されて購入・導入できるのでメリットは大きいです。

IT支援事業者からすれば、0円よりは補助が出る方が顧客も導入のハードルが下がるためメリットもあるわけですから無理やり額の大きいものに固執する必要はないかと思います。

 

【おわりに】

IT導入補助金は文章の記入箇所が短いため、支援事業者が作成しているようなテンプレを書いていると申請者自身が考えていないと判断される可能性も否定できません。

あくまで申請するのはツールを導入する事業者であり、支援事業者ではありません。

テンプレのコピペで手間を省くのではなく、255文字という少ない枠で自社がIT補助金でどういう効果を見込めるのかPRすることが大事になります。